独楽のように舞う

独楽(コマ)はひとたび回転し出すと
倒れず安定し、文字通り、
独りで楽しげに舞う。
中心はほとんど動かず不動である。
中心がブレると、全体の動きも狂い出す。
中心が怪しくなると、周囲もざわめき
のん気に踊ってなどいられない。
画像

by Wiki
そう。
ひとの生き方も同じコト。
確固とした己の価値観が、その者のとなり、
人生劇場で優雅に舞い踊れる。
独楽は人の指でひねられると、独りで回転する。
軸と回転エネルギーが華麗なる舞台で踊る原動力。
それは、己の価値基準に
エナジーを注ぎ続けるということ。
その基準を保つイベントのひとつ
フリーミールが行われた。
5月10日 金環日食@フリーミール in 南インド
夏、真っ只中。
2500人のインド人が愉しむ。
画像

アルバム → 
独楽のごとく
ずっと続けたい活動。
COMAISM ~コマ・イズム~
これから そう呼ぶことにする。

月食@フリーミール on 26th Apr. 2013

きょうは五節句のうちの「端午の節句」
俗にいう「こどもの日」。
「節」というのは、季節の変わり目のこと。
暦の中で奇数の重なる日を取り出し
季節の旬の植物から生命力を得、
邪気を祓うという目的から始まったとされる。
※奇数(陽)が重なると「陰」になるとして、
それを避けるための避邪(ひじゃ)の行事が行われた。

「端午の節句」は「菖蒲(しょうぶ)の節句」
ともいわれ、強い香気で厄を祓う菖蒲やよもぎを
軒に吊るし、また菖蒲湯に入ることで無病息災を願った。
そんな日にちょうどふさわしく、インドから
子どもたちへのフリーミール写真が届いた。
画像

いつの世も、子どもは宝。
2500人の子どもたちに届けられました。
月食@フリーミール on 26th Apr. 2013
ご支援ありがとうございました!!

アルバムからお楽しみください ⇒ 
続いて5月10日の金環日食@フリーミールが
施されます。

前向きがいい

孫(姪の子)の誕生日。
どこかに行こうと計画。
で、決まったのが富士山麓の浅間神社。
画像

6歳の子どもの祝いに神社ねぇ・・・
まあ、わたしはどこでもいいのだが、
インド流だと誕生日は他に施す日なので、
孫の親孝行だと思えばいい。
道中。
孫はわたしにちょっかいを出す。
たまにしか会わない人物には
叱られないのを承知で。
車中、本を読む習慣のわたしには大迷惑。
「やめて」と彼からの攻撃を阻止していると
突然、聞いてきた。
「南インドにはドロボウさんいない?」
昨年4月。
彼がまだ4歳のとき、北インドに連れて行った。
チョロチョロ動いて迷子にならぬよう
絶対、親から離れちゃダメと言い聞かせた。
迷子になるとドロボウさんに
連れて行かれる、と脅して。
実際、連れ行くと、今まで見たことない顔ぶれと、
聞いたことのない言語と騒音に
しばし彼は耳を塞いでいるほど衝撃を受けていた。
大のおとなでさえ、初めてのインドは強烈である。
まして刺激に敏感な子どもには、
そうとう過激な旅だったに違いない。
案の定、
翌年、南インドへ行く計画だと話したら
「二度とインドには行かない」と。
親の自己満足と1週間も親元を離れられないだろうと
連れ立っただけなので、本人納得の上で
日本に残るというならそれでよし。
しかして南インド行きが近くなった今
上記の質問がでた。
   いい子にしてたらドロボウさん来ないよ
と伝える。
「じゃあ、行こっかなぁ」
単にドロボウへの恐怖という緊張が
インド嫌いにしていたのか。
しかし、まだ迷っている。
「でもね、ホンとはイースター島に行きたい。
モアイに逢いたいんだ!」

   ! なんで6歳児でイースター島?
驚くわたしに親が説明。
ははは、ケロロ軍曹というアニメに出てくるからね。
ビックリした。
   ねぇ、じゃあインドじゃなくイースター島に
   行けたら 感動する?
と聞いてみる。
「むっちゃ カ・ン・ド・ウ~」
  ・・・
この歳にして、この回答。
真意が計れず、一歩ひく。
さらに質問。
  じゃあ、モアイはどこを向いているか知ってるか?
「? まえ、だよ」
  ・・・・・・・・・
パーフェクトだ。
確かに「前」を向いている。
彼に質問の意図は伝わらなかったが
これでいい。
あれが「後ろ」だと誰も主張できんだろう。
これがおとなと子どもの違いか。
おとなに同じ質問をしたらきっと考え込む。
『どこに向かって立っているのか、なぞのモアイ像』
海神だともいわれるが、海ではなく陸に向かっている。
なぞである。
ある説によると、大昔の旧北極である
カナダのハドソン湾方向に向いていると。
その時代は1年が360日であったというから
今よりゆっくり地球は回っていたようだ

その証拠は、円周が360度である由来にある。
360という数は、1年の日数に由来すると言われる。
ペルシア暦のような初期の暦法では、
1年は360日とされていた。
1周を360度とすることで、星が北極星を中心とする
円を1日1度回ることになり、星を観測する際に便利である。
             by Wiki

北極を向くということは、いわゆるその先に
北極星があるということ。
北極星=北辰=皇帝(みかど)だ。
つまり、モアイ像は天帝を仰いでいたということか。
その意味では孫の回答である「まえ」向きは正しいかも。
そもそも子どもという生きものは「前向き」なものである。
「後ろ向き」な発想は、のちに作られたもの。
『インドにはドロボウさんがいるから怖い』
というのもおとなが入れ込んだ「後ろ向き」思考である。
これも、子を危険から守るための方便だ。
あとで訂正しておこう。
ともあれ、生き方としては前進あるのみ
「前向き」が心地いい。
画像

モアイ像に逢ったら、まずは孫に自慢するぞと
決めた誕生日であった。