ただ今 気温40~45℃@インド

今月11日から、インド出張。
一足先に現地に行っている友人によると、
首都デリーはすでに気温は40℃を超え、
ヒマラヤに近いラダックに避難したと報告を受けた。
北インドの夏は、5月、6月。
確か3年前、真夏のデリーは気温が50℃にも
跳ね上がり、何人もの死者が続出していた。
わたしも大粒の汗を流して唇が真っ青になるほど
脱水症状を起こした。
その後、学習した夏の渡印は、塩と梅干を持参することに。
今回はインドの避暑地バンガロールでの視察があるので、
少しは涼めるかもしれないが、やはりインドは暑い国である。
毎日サウナに入っている気分だ。
デトックスだと思ってやり過ごそう。
日本に落ち着くのは6月上旬。
6月は “インド・ナイト” という企画でイベントを開く予定。
詳細決まり次第、またお知らせ致します。

パンダはどこ出身?

先日、上海に出張したときのこと。
連日 CCTV(中国の国営テレビ局)で「チベット問題」
が取り上げられていた。
CCTVは、共産党と政府からの指示に基づいて報道しており、
中国共産党のプロパガンダ・検閲体制に大きな役割を果たしている。
だから、中国側の見解としての『チベット問題』提起であるため、
いかにチベット側が極悪か、ダライ・ラマが裏切り者かが、延々
と語られていた。
わずか4日の滞在だったが、連日報道を聞いていると、なにやら
「チベット悪し」と思えてくる。
これを中国人は毎日聞いているのだから、当然、チベット “悪説”
 が正論だ。中国を非難しているCNNや、フランスを抗議するのも
うなずけよう。
しかし、中国人の認識不足は今に始まったわけではなく、
学校教育の時点で洗脳されているという。
戦後の中国教育では、チベットは中国固有の領土と教えられている。
つまり、1949年~51年にかけて中国共産党がチベットを征服して
版図を作り上げたという事実
を教えてはいないのである。
もちろん世界の共通認識は中国による『征服』だが、このように
チベットを元来固有の領土と考えている中国との間には、
本当の意味で理解しあえる関係が築けるとはとても思えない。
そして中国といえば、『パンダ』である。あの大熊猫は、本来
チベット区に生息していたチベット動物なのだそう。
それをちゃっかりと、自国の動物として中国宣伝に使っている
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ギビング・ハンズが支援しているチベッタン・ラマの学校に、
このチベット問題について問い合わせしてみた。
しかし、それについてはノーコメントだ。
そんな複雑な事情をあわせもつなか、しっかりと子どもたちの
成長を見守っていかなければならない学校側の姿勢を、
今後も尊重したいと思った。