旧正月

2月7日は今年の旧正月。
日本ではすでに迎えた新年だが、旧暦を重んじる中国やネパールでは
これから迎えることになる。わたしもちょうどこの旧正月の元旦に当たる
7日に日本を発ち、インド・ネパールへと向かう予定である。
昨年11月に予定されていたネパールにあるチベッタンラマの学校視察が、
9月の土砂崩れによる被災で延期されていた。
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多くの支援者たちのご協力により、なんとか校舎の復旧作業も終えたと聞く。
ようやく落ち着いた子どもたちとともに、新年を迎えるためにわたしも現地へ
赴こうと思う。
今回はラマの学校そのものを寄贈されたヨーロッパの支援者も一緒である。
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昨年、ネパール学校の土砂崩れ復旧支援にご協力くださった皆様方、
本当にありがとうございました。視察の際には復旧模様を現地より
ご報告させていただきます。
また、ギビング・ハンズのHP完成が大変遅れておりまして、
誠にご迷惑をお掛けしております。
2月の渡印までには何とかできるかと思いますので、
何とぞよろしくお願い申し上げます。

ぼくと1ルピーの神様

「ぼくと1ルピーの神様」
古本屋でみつけたインドの小説
普段 『小説』 の類いは、ほとんど読まない。
だが、この本はペラペラめっくっていたら、釘付けに。
一気にひと晩で読みきり、しばらく放心状態。
2006年9月初版にもかかわらず、
世界16ヶ国語に翻訳され、
すでに映画化も決まっているという。
この小説は、インドの外交官でもある作家、
ヴィカス・スワラップの処女作 『Q and A』 の翻訳版。
物語はムンバイのスラム街に住む18歳のウェイター、
トーマス(孤児)が、ある日とつぜん警察に
連行されるところからはじまる。
逮捕の原因は、トーマスがクイズ番組に出演して
13問の難問すべてに正解し、
賞金10億ルピーを勝ちとったこと。
まともに学校に通ったこともないウェイターが
すべての質問に答えられるわけない。
不正を働いたに違いないと、番組の制作会社が
彼を訴えたのだ。
物語は、13の質問を順に振りかえり、トーマスが
なぜ正しい答えを知っていたのかを
解き明かす形で進んでいく。
それとともに、政治腐敗、貧困層と富裕層の経済格差、
虐待、売春、ヒンドゥー教とイスラム教の宗教対立
など、
現代のインドが抱えるさまざまな問題が明らかになっていく・・・
インドを10年近く見てきたわたしは、いったい
今まで何を 『観て』 きたのだろうか。
何もインドのことなどわかっちゃいなかったと、
頭をガツンと殴られた気がした。
インド中心に貧困層の子どもたちと接する
この活動を前にして、襟を正して取り組もう
あらためて思わせられる本である。

はじめまして。

2007年3月からスタートしました、特定非営利活動法人 ギビング・ハンズ 
オフィシャル・ブログです。
このブログはおもに、ギビング・ハンズのスタッフや支援者が、インド・ネパールへ赴いた際の活動報告や視察模様などを、写真アルバムを中心に皆様にお伝えさせていただく目的で作成しました。
できるだけ具体的な活動内容をお知らせすることで、皆様とともに意識を共有できればと思っております。また、インド・ネパールの事情を知っていただくために、現地でのさまざまなエピソードも掲載していく予定ですので、今後とも
よろしくお願い致します。