時代の流れ・・・

「この部屋、どう?」
ようやく、この春から独立する甥っ子が
物件を探しはじめた。
ネットで目ぼしい部屋を探し、風水的な善し悪しを
確認する作業がわたしにまわってきた。
最終的には、現地に行って磁場を検分するのだが、
まずは地図上での「向き」を検証する。
今は便利なグーグルマップで周囲の建物状況が
わかるので、非常に効率よく作業が進む。
さっそく 風水「挨星盤」を作ってみた。
寝室にできる部屋が2つあり、ひとつは使えない
物件だった。
   この部屋は絶対に使えないよ
   あと、男性が住むと精神ヤラレルから

そう伝えると、彼が聞いてきた。
「そこで寝ると どうなる? 死ぬか?」
   そうね、死ぬかも
「あぁ~ 残念。 じゃあ やめたわ。
               実は この物件・・・」
と、そのとき彼は、PCに記されている物件情報の
下へとカーソルを動かした。
そこに記載されていたものは・・・
     『心理的瑕疵(かし)条項あり
   ※ 建物の中や庭などでかつて自殺・他殺があった
     重大な犯罪が行われていたなど

!!!!!
そこは、自殺者を出した物件だった。
この条項を読み、彼はあらかじめ不動産業者に
何があったのか問い合わせしていた。
すると、何年何月に、どこで、どんな瑕疵があったか
詳しく教えてくれたのだと。
物件探しを職業柄 永いことしているが、
こんなに正直に答えてくれる業者に出くわしたことがない。
それ以前に、「心理的瑕疵条項あり」と記載する時代に
なったことにも驚いた。それも万人が閲覧するネットで。
業界では伏せたいこのようなの出来事があると、
法律上は告知しないとならないが、一回誰かが借りて
しまえば、そのことを伝える必要はないと聞く。
そんなときは、天の鏡「羅盤」に聞くしかないが・・・
今回のこの物件の「出来事」はだいぶ以前になる。
それ以来まったく入居がないのか、それとも真摯な
不動産業者だったのか・・・
現在、一日100人が自殺している時代。
もう誤魔化すとか、隠すなんて通じなくなっているのか・・・
時代の流れを痛切に感した。
「いや、風水的に良い家だったら、このコトおめーに黙って
普通に入居しようと思ってた(笑) 自殺とか気にしねーし」

それ自体(自殺の有無や、「なにか」の有無)がどうこうではなく、
そのような 『陰の氣』 の場に住まうと、そんな 『気分』 に
なってしまうことが問題だと、トクトクと言い聞かせた。
彼の言うように、もし挨星盤の星まわりがよく、
実際の現地検証でも「羅盤の針が安定」している
のなら問題ない。すでにの影響がないのだから。
神も仏も信じない、さらに霊をも蹴散らす不届きモノの
甥っ子には、論理的に説明するしかない。
こんな生き方をしていたら、「衰気」という負にとり憑かれて
痛い目に遭っても、助けてやらないぞ、と戒めた。

沈みゆく船

「ちょっと今年のわたしの運勢、みてくれない?」
珍しい友から、お正月、連絡が入った。
ナニゴトかと思いつつ、昨日 久しぶりに会った。
どうやら別に暮らしている、夫の両親の体調が
思わしくないのだど。近くに住んで面倒をみることに
なるかもしれぬと。
そうなれば、一家総出の民族大移動が始まる。
これぞ人生、大転換期。
だから、「星」に聞いてくれぇ~ だと。
高齢化が進む日本国を襲うのは、なにも老人だけでなく
介護する働き盛りの子どもにも降りかかる。
彼女のように、「親がピンチ」、「では実家に帰ろうか」
なんて、フットワークの軽い子どもばかりではない。
地方で民生委員をしている知人曰く、
「確かに年々ひとり暮らしの老人が増えた」と。
それ以上に老夫婦二人暮らしの予備軍を含めると
将来、地方はどうなってしまうのかと憂える。
最後は必ず、どちらか「ひとり」になるのだから・・・
画像

20年後には、4人に1人は「個食」の時代に
なるという。
老人の孤独死が叫ばれている昨今、この方たちの
生前は「個食」ではなく、「孤食」であったろうと。
これまでは、家族がいても「ひとり」で過ごす時代から
今では、「おひとりさまビジネス」なるものが、世に
現れるほどに、最初から「ひとり」の時代になっている。
また、国家予算を紐解くと、国の借金が
2011年度末見込みで、過去最大の997兆7098億円に
膨らむことが明らかになったという。
新規国債発行額が44兆2980億円と、2年連続で
税収を上回る事態が続くのが主因。
2011年1月1日時点の推計人口(1億2737万人)で割ると、
国民1人当たり約783万円の借金を背負う計算。
これって・・・ 会社でいえば、『破産宣告』 レベルでしょ。
自分の乗っている「日本丸」が、乗組員のためという大義名分
の下、無駄使いによる借金地獄に陥り、その負債を乗組員に
肩代わりしてもらうという、摩訶不思議なカラクリで動いている
船が、のほほんと海に浮かんでいられるはずがない。
だったら国民が国債なんか買わなくちゃいい。
借金するところがなくなったら、否が応でも
国は無駄使いできなくなるから。
しかし、実際国債をガンガン引き受けているのは、
民のお金を預かっている邦銀・生保・郵貯などだと。
未だに国債を大量に購入しているだから、日本丸の
沈む速度は止められない。
政府は、改正貸金業法によって
「個人の借入総額は年収等の3分の1まで」
という借金総量規制で規制しておきながら
(6/18.2010)、自分たちは税収の20倍以上もの
借金を抱えているという横暴さに、もはや
笑うしかない・・・
  ※ こんなことしても「ヤミ金」が活発化するだけ
山済みされた重荷を載せて走り続ける船を選んだのも、
舵取りする船頭さんを選んだのも、この自分。
文句は言えまい。
しかたがないから、一緒に沈む覚悟でもしませう。
その前に、やりたいことをやるんだぁ~

記憶術のカラクリ

「もう 大変でした・・・
    記憶すること自体、どういうことかわからなくなって」
先日、大学生のKちゃんが、目をまん丸くして解説してくれた
記憶することを記憶できない」ジレンマを。
彼女はとても真面目な、自己に誠実に生きている才媛。
大学に入学後も、そこに留まっていることに満足せず、
編入という冒険に打ってでたほど。
その試験もミゴトに合格し、編入してさらに高みに昇った。
しかし、本人は「編入生」という周囲と違う面を意識してか
必要以上に頑張るところがあった。
このガンバルという姿勢が曲者である。
字のごとく、「頑な」に「張って」いるのだから、緊張極まりない。
この緊張状態で前に進もうとするので、心身がよけい強(こわ)ばる。
終いに、試験中には手は震え、それを周囲に悟らせまいと
よりテンぱるという、冷や汗ものなのだと。
人は緊張するとアドレナリンが放出され、戦闘態勢となり、
交感神経優位で興奮してくる。
一見、やる気満々に見えるが、瞬発力あれど長続きしない。
しかも、血管は収縮され、呼吸は荒くなり、ただ疲れるだけである。
その上、交感神経優位だと、身体を守ってくれるNK細胞などが
不活発になり、免疫力が低下する。 → ガンに侵されやすい
逆に、A10神経が脳内ホルモンであるドーパミンを分泌しながら
快感を得るには、いつもリラックスしていることである。
この覚醒剤のような働きをするA10神経を活動させていれば、
いつもワクワク喜びに満ち、やる気満々で記憶力もアップ
する。
つまり、Kちゃんの目的は記憶力をアップして学業に邁進すること
なのに、取る手段を間違えていたというわけだ。
    で、どうなの? その後は・・・
「はい! ようやく3ヶ月前に乗り越えましたぁ~」
よかった、よかった。
なんでも彼女が乗り切った方法は、ある先生の書いた
勉強術の本を読み、その方法を身につけたからなのだと。

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この方法でスムーズに学習がはかどり、「いけるかも」と感じて
過度の緊張がほぐれたからに他ならない。
あと少しで立春を迎えるが、今年の「辛卯七赤」をみると
七赤(兌)の卦 『澤』 は一爻(コウ)不足である。
また、兌の後天方位は西である。
西は陽が沈む方位であり、一日が終わるとき。
その日の収穫を持ち帰り落ち着くときである。
それゆえ西は、「財運、喜び」などを表す。
その兌卦が、なにゆえ1/3(一爻)不足なのかと。
喜びを得る=リラックス・・・ その象意が「兌」で表されるが、
すべてが満たされると不安になるという心理でもある。
満月も満ちてしまえば欠けるだけ、目標も達成すれば
色褪せていく。完成は同時に破壊につながる・・・
占星術でも満月と新月には重要なコトは始めない
ゆっくり休み、リラックスしていること。
陰陽五行はバランスを尊ぶ宇宙論。
「ひとつを欠けさせる」というのがカギ。
腹八分、いい塩梅(加減)、モノゴトには適度な遊び(余裕)
が必要ということ。
これを「不足」とみるか、「余裕・遊び」と取るかは自由だ。
要は、満ちる手前は完成させようとするパワーが働く。
人と対峙するときも、不足を受け入れると。
これは、風水師 天海上人が陰陽五行を考慮して造った
日光東照宮を完全な形にしない
ことにも生かされている。
  ※陽明門12本の柱のうち、1本だけ渦巻き紋様の向きが
   上下逆になっているが、「建物は完成と同時に崩壊が始まる」
   という言葉を逆手に取り、あえて不完全な状態にしておくことで、
   建物の長持ちを願っている。

日本人気質は、完璧を求め頑張り過ぎるから、かえって
空回りしてしまうのだろうなと、頑張り屋のKちゃんを見て思う。
すべてにおいて『 しがみつかない』 こと。
目標も掲げたら忘れるくらいがちょうどいい。
そう思うと、なにが起きても、約束を反古にしても
ノープロブレムのインド人は、
脳内にドーパミンが溢れているのかもしない。
自己にある大いなる「不足」も、天のプレゼントだということだと。

コントロールされるな! ~ 誠意と覚悟 ~

「家にコントロールされるな、コントロールせよ!」
我が 風水マスターの口癖。
住まいの気の善し悪しを無視して暮らしていると
知らないうちに多大な影響を受ける。
これは「家にコントロールされている」ということ。
善き影響なら幸いだが、悪しきものなら、まるで家に
とり憑かれたかのように、振り回されることになる。
趨吉避凶でも書いたように、まずは凶を避けると。
家の強みと弱みを知り、悪影響あるところは
使用しないか改善する。
さらに、強くていい場所を選んで鋭気を養う。
これが「家をコントロールする」ということ。
だが、それができない場合はどうしたらいいのか?
まず、知らないと悪しき気にコントロールされて
原因不明の苦しみに苛まれることになる。
知り得たあと改善できないときは、それを甘受する。
その上で、その気を受けると将来どんな状況に
なるかをしっかり把握しておくと。
そうすれば、バランスが崩れたとき、即、対処できよう。
これは「家はコントロールできないが、自己を調整
していることになる。つまり、風向きは変えられないが
船の帆先を変えると。
大切なのは、「知ること」。
では、知っていればなんでもコントロールできるのかと?
逆に「知ること」でコントロールされてしまうこともある
悪しき場所で寝ていると知り、それが気になって眠れない。
いい場所に居ることに酔いしれ、悪しき場所に行く気が
しなくなる。
これでは前者は怖れと不安により、後者は驕りによる
嫌悪という毒素を身体に充満させることになる。
重要なのは「目的と手段」をはっきりさせること。
   目的:住まいを快適で健康的にすること
   手段:風水技を使用する

知ってから善し悪しにコントロールされるような、
恐怖と嫌悪にさらされるようでは、本末転倒である。
これは生き方にも言えよう。
とかく人は、善きコトを知ると、それに固執してしまう。
身体にいい食事
心に穏やかな生き方
プラス思考
吉方位
風水

「なにかを得るには『対価』が必要」という、
ホリックの侑子さん曰く → 厳密にはツバサの小狼(シャオラン)
「差し出す 『対価』 は大事なものでなくてはならない。
けれど本当に大切なものを捨てるなら 意味はない
対価は、与えすぎても奪いすぎてもいけない。
必要以上のものを渡したら、傷がつく。
現世の躯(からだ)に
星世の運に
天世の魂に

なぜなら、そのもっとも大切なもののために対価
を支払うのだから。
これが、「目的を見失って手段に振り回される」ということ。
  1:知って改善し、コントロールする
  2:知っても改善できず、甘受しながら自己コントロールする
  3:知っても改善できず、それに憂えてコントロールされる
    また、知って改善し、それに固執し本質を見失う
  4:知らずにコントロールされる
この順で被害が大きくなる。
また対価とは、なにかを得るだけに差し出すのではなく
やめられないもの、コトをし続けるときにも
考慮しなくてはならない。
タバコ、お酒、暴飲暴食、浮気、ギャンブル、ネトゲetc
これこそ本の題名どおり「×××ホリック」(~中毒)だ。
すべてにおいて「なにかを失う」という『対価』が付く。
健康、人間関係、財産、社会的信用、家族などだ。
家事を放棄してネットでのチャットが止められない
主婦が、侑子さんに「やめさせて」と請うた。
サイキックな侑子さんは、決断してもきっと
「やめられない」であろう主婦を前に、
「やるんなら 『誠意と覚悟』 をもってやりなさい」
と。家族や信用すべてを失うという覚悟だ。
その上で、何ごとも誠意を込めて取り組めと。
つまり、無智や中途半端な状態ではなく、知った上で
誠意と覚悟をもって、コントロールしながら対処せい、
ということですな。

大募集

わ~い!
税制大改正だぁ。
●平成23年度税制改正大綱の内容
  12月16日、政府の平成23年度税制改正大綱が公表されました。
  認定NPO法人制度・寄付税制は抜本改正されます!歴史的な大改正です!
  平成23年度から認定NPO法人等への寄附金税額控除(最大50%)や
  新しいパブリック・サポート・テスト(年3千円以上の寄付者が年100人以上
  初回実績判定期間の短縮、地方税での寄付税制対象拡大などが実現します。
  成立すれば、来年1月1日からの寄附金に税額控除が適用されます。

というわけで、当団体も今年、認定NPO法人取得をめざします。
これにより、みなさんの寄付金も最大50%税額控除されると!
そこでみなさんに是非、ご協力、お願いがあります
年間3000円以上、ご寄付くださる方を100名募集いたします。
ただ今、ギビング・ハンズのホットな支援である
フリーミール@記念日 を周りの方にお伝えくださいませ!
画像

     記念日に対する自分への最高のプレゼント
     ギビング・ハンズの認定取得の応援
     恵まれない子どもたちへ喜びのお裾分け

という、一粒で三度おいしく、みんなが喜べるコト。
もちろん記念日でなくても、いつでも受付中。
施した写真をお送りすると、みなさん顔がほころびます。
    施された方からのコメント;
バースデー@フリーミール
  こうやって、自分の施しで、子ども達が笑顔で
  食べている写真をみるのは、なかなかうれしいものですね。
ウェディング@フリーミール
  写真を見ていると、何だかとてもとても勝手な話ですが、
  インドでもう一度 披露宴を挙げて祝福してもらえたような、
  そんな気持ちになりました。
  本来、日本の結婚式もTVの時代劇とかを思い返してみると、
  昔はいただいたフリーミールの写真のような食事を囲んだ
  結婚式だったんですよね。
ただ今、絶賛募集中!! 写真を見る → 
お申し込みはこちら → 
関連記事 → 

アースカラーに染められて

ギビング・ハンズ・ファーム のブログを立ち上げた。
2011年1月16日11時16分16秒に! → ★ここ
★ マザーアース 南米 再起復活 プロジェクト ★
国内プロジェクトと連結させるべく南米の旅に赴く
友人 Oさんのカウントダウンが始まった。
明後日の出発まであと48時間。
立春に向けて 『辛卯七赤』 がスタートする。
天・地・人が陰づくめの年にふさわしい女性性のメッカ、
母なる大地(マザーアース)南米でのプロジェクトには
もってこいの時期。
いよいよギビング・ハンズ・ファームも今年から
本格的に始動しそうである。
今、日本ではタイガーマスク現象から、認定NPO法人制度と
寄附税制の改革など、チャリティー文化が大きく変わろうとしている。
昨年末には以下の報告がNPO関係者から流れてきた。
先週、12月16日、平成23年度税制改正大綱が発表されました。
ご支援のお陰をもちまして、認定NPO法人制度と寄附税制は、
画期的な改革がおこなわれることが決定しましたことをご報告します。
大綱では、
○寄附者が認定NPO法人等に寄付した時に、
 寄附金を税額控除できる「新寄附金減税」制度の導入、
○認定NPO法人(現行約190法人)の要件を大幅緩和、
などが決定されました。
また、来年度の通常国会に
○認定機関を国税庁から地方団体へ移管すること、
○認定要件を十分満たさない団体に対するスタートアップ支援の
 「仮認定」制度の導入、を盛り込んだ法案を提出し、
 平成24年4月からの施行を目指すこととされました。
このように、NPO法人制度・認定NPO法人制度は、
発足以来最大の改正作業を迎えておりますが、
これらの決定事項を、法律として「実現」するまでには、
まだ一山二山あり、気が抜けません。
2011年の通常国会を目指した法案作成作業がはじまっています。

目覚めたばかりの「ひよこ」のように、まだまだ先人たちの
智慧をたよりに日本の寄付文化は発展していくことに
なるのだろうが、とにかく道は開けてきたようだ。

当事者研究の時代

事情で離ればなれになっていた兄弟。
母と暮らしていた兄の下で、ようやく一緒になった弟。
喜びが増すかと思っていた母の耳元で、兄がつぶやいた。
「これですべてが半分になった・・・」
仲良し姉妹の姉が嫁いだ。
寂しくはなったが、ひとりっ子の気楽さを味わった妹。
すると、親の「期待」が倍になったことに気づいた。
「あぁ 『愛情』ってめんどくさ~ わたしも早く嫁に行こ・・・」
どちらも安定していた状態が崩れた。
前者は『愛情飢餓』で、後者は『愛情飽和』状態。
前者の兄は、独り占めしていたときは愛情飢餓じゃなかったのか?
後者の親は、妹が嫁いだら愛情注入を終わらせられるのか?
   否
愛情飢餓は底知れず「もっと、もっと」とキリがない。
期待という名の愛情注入は、「こんなにしてやったのに」と
取り引きできる次なる標的を見つける。
愛情飢餓は、それを満たすために傍若無人な行動を取る
織田信長タイプであり、愛情を押し付ける親は、
見返りを求めて自虐的になる明智光秀タイプだ。
少なくとも誰しもが、こんなパターンを抱えて人との関係性を保つ。
そこに巻き込まれる人たちと『ゲーム』を繰り広げる。
行き着く先は「本能寺の変」=自己破壊である。
こんな、他に依存しなければ己を保てないパターンを
解き放つには、どうしたらいいのか・・・
ホームレスのおじさんたちが街頭で販売している冊子
『THE BIG ISSUE』 ビックイシュー
~ ホームレスの仕事をつくり自立を応援する ~
ISSUEとは、刊行するという他に 『問題・課題』 という意味。
ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれ、日本では
2003年9月に創刊。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、
仕事を提供し自立を応援する事業。
冊子代300円のうち、160円が販売者の収入になる。
よく友人が購入してくる。で、読み終わるとうちにまわってくる。
今月号に「いま、当事者研究の時代」という特集がある。
 社会的排除の極にある精神障がいの人々が100人以上暮らす
 北海道浦河町で、「浦河べてるの家」というコミュニティがある。
 そこでは仲間や地域の人々とともに暮らすだけでなく、地場産物
 である日高昆布の加工、喫茶店や福祉ショップなどを
 経営し、過疎化がすすむ地域社会をリードしている。
 彼らの言葉によれば、過疎という「地域の苦労に参加」し、
 「社会復帰ではなく社会進出」しようとしている。
 そんな彼らと、べてるの家の魅力的な活動をつくりだす核と
 なったと思われるのが「当事者研究」だ。
 それは、精神の障害を医者などの専門家に預けてしまう
 のではなく、自らの症状を自分自身の苦労として取り戻し、
 自己病名をつけ仲間の助けもかりて「自己研究」し、
 その成果である生きる知恵や方法を「スキルバンク」に
 登録、公開、仲間とともに共有する。
 そして、自分の弱さや苦労を積極的に活用し、生きていく
 プロセスに投げ返すのだ。
 今、さまざまな社会問題は、当事者自身が主役にならないと
 解決しないところにきているのではないだろうか?

NPOの世界では有名な「べてるの家」の当事者たちが、統合失調症や
うつ病からどのように克服していったか、赤裸々に綴られている。
上記の、「自分はOK、他人はOKでない」織田信長タイプや、
自分はOKでなく、他人はOK」な明智光秀タイプのような
自虐的な生き方の行き着く先は、残念な結果に終わる。
それを未然に防ぐには、「べてるの家」で取り組んでいる、
当事者研究』 を自ら進んで行うことではないかと。
それには、自分自身を知り、分析してから、丸ごと受け入れ
うまく付き合っていくしかなかろう。

境界線をなくす ~ つながり ~

年末年始に田舎にいると、友人が次々にやってくる。
お餅を食べろ、ふりかけはどうだ、餅にぜんざいを入れて
おしるこにせい、と、あらゆる食材を置いていく。
料理を作るくらいなら「食べない」選択をとるわたしを知る
友人たちの心配は、「ちゃんと食べてるか?」だ。
朝、まだ寝ていても勝手に家に入ってくる。
都会ではあり得ない光景。
こんな自分と他人の境界線がないことが、昔は当たり前だった。
自分と他人が同化し、相手を理解しようとするから
自分のことのように感じる。
そう。他を理解するということは、自分を広げていくということ
すると、相手に共感し、同情し、深い理解につながる。
つまり、自分と他との境界が薄くなっていく、その先に
つながり」が生じる。
それはなにも、自分を犠牲にして相手を思いやるのではない
そもそもデカルトが物心二元論を打ちたて、「我思う故に我あり
なんていう『分離』哲学を掲げたところから、世界(他人)と自分
が切り離されてしまった。
世にあふれる理解不能な問題、ヒト、国のことを一瞥する
前に、なぜそれらが起こっているのかを、自分との境界
を薄くし同化し、共感しながら理解していかないと、単なる
排除、臭いものにフタ的な発想しか出来なくなる。
それではいつまでたっても問題は解決しないだろうと。
年明けに送られてくる海外からの新年の挨拶メールを見ながら
どこにいても新しい年は明けるし、気持ちは同じなのだと、
皆がつながればいいなと感じる正月である。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。