やさしい 傲慢さ

「俺、あぁいう人、ダメだわ・・・」
   あなたね、いつもそんなことばかり言ってると、
              終いには 誰からも相手にされなくなるよ!
例のごとく、甥とわたしの会話である。
誰にも合わせられるふりをして、実は誰にも合わせていない
彼 特有の人物論を展開しはじめたから、オバサンの説教開始と。
「いいし、彼女いるから」
   その彼女にも嫌われたらどうすんの!
「え? 俺がいるじゃん・・・」
   ・・・・
「俺、自分大好きだから、俺がいればいい。
        おめえだって同じだろ?!」
   そ、そうだね・・・
説教のはずが、逆に諭された。
人とのかかわり方は、グレーゾーンを含め大別すると以下の3つとなろう。
       ①自分勝手
       ②自己中心
       ③他人中心

①と②がどう違うか?
  ①:自分にしか意識がなく、まわりが見えない(自己中な人
  ②:自分に意識の中心を置くが、まわりにも気配りする(自我が確立
  ③:自分に中心軸がなく、まわりに合わせて行動する(人に左右
だから、
  ①自分勝手:自分は幸せ、まわりは迷惑
  ②自己中心:自分もまわりも幸せ
  ③他人中心:まわりは幸せ、自分は苦しい
一見、①は嫌われ対象であり、世の批判の標的になるが、
気づかない本人は、自己成長ナシだがいたって能天気だ。
で、③は人として「見本」のように思われるが、自分軸が流動的
他に合わせる本人のストレスたるや、計り知れない。
      ①②は 内面同等、表面相違
      ②③は 内面相違、表面同等
表面的には②と同じにみえる③の他人中心タイプは、①の
自分勝手タイプのように他から非難されない分、本質に気づき
ずらいので、じっくり内面と会話する必要があろう。
    ホントウニ ソレガ シタイコト ナノ?
典型的②の自己中心タイプの甥は、はっきりと付き合いたい人
そうでない人を線引きして、自分に忠実に生きている。
心の奥底を他人にこそ見せないが、身内に吐露することで
表面的に合わせたストレスバランスを図っている。
①タイプは、他人に合わせないので、そもそもストレスが少ない
(「誰もわかってくれない」というストレス以外)だろうが、問題は
線引きが苦手な③タイプの方の、心のバランスを保つ方法だ。
一番は、条件付きでなく「自分を好きになる」 こと。
つまり、どんな自分でも受容すること。
「受容」と「容認」は違うもの。
  受容:無条件で100%受け入れるだけ
  容認:よしとして認めて許す
受容していくと自分を好きになる。
好きになると、分をじることができる。
その自信から、自分を軸にできる。
ブレない分、心に余裕ができ、まわりに気配りできるようになる。
③の、気配り風な他人中心行為は、条件によってブレまくる。
自分を好きになるということは、むやみに自己愛する
ナルシズムというのではない。
自分の強み・弱みを認識した丸ごとの自分
受け入れる(受容)ということ。
まだまだ途上である自分を見守ってあげられるのは、
他でもない、自分しかいないのだから。
これからの時代、こんな 『やさしい傲慢さ』 がウケるのかもしれない。

生きやすさ

立春の朝 なのに「真冬より寒い」と天気予報
結婚プロジェクト プロモーションビデオ完成
http://www.youtube.com/watch?v=_cIiClLMNBM
このプロジェクトにちなんだ「祝婚歌」なるものを
支援者が教えてくださった。
こんな関係性が、生きやすくしてくれるコツかも。
     二人が
     睦まじくいるためには
     愚かでいるほうがいい
     立派すぎないほうがいい
     立派すぎることは
     長持ちしないことだと
     気付いているほうがいい
     完璧をめざさないほうがいい
     完璧なんて不自然なことだと
     うそぶいているほうがいい
     二人のうちどちらかが
     ふざけているほうがいい
     ずっこけているほうがいい
     互いに非難することになっても
     非難できる資格が自分にあったかどうか    
     あとで
     疑わしくなるほうがいい
     正しいことを言うときは
     少しひかえめにするほうがいい
     
     正しいことを言うときは
     相手を傷つけやすいものだと
     気付いているほうがいい
     立派でありたいとか
     正しくありたいとか
     無理な緊張には
     色目を使わず
     ゆったり ゆたかに
     光を浴びているほうがいい
     健康で 風に吹かれながら
     生きていることのなつかしさに
     ふと 胸が熱くなる
     そんな日があってもいい
     そして
     なぜ胸が熱くなるのか
     黙っていても
     二人にはわかるのであってほしい

             (吉野 弘 作)

シンメトリー

本日は、平成22年2月2日
「22」のマスターナンバー※a(マスタービルダー※b)並びの日
※a:マスターナンバーとは、ぞろ目の「11」「22」「33」
   のことであり天と地を結んで、縦に伸びるエネルギーライン
※b:22は築き上げる力・理想を形にする力・宇宙と大地を結ぶ力

                         by 数秘術
昨年から読みたい本があったので、本屋にでかけた。
なかなか見つからなかったので、店内をぐるぐるまわった。
画像

すると、新刊本棚に並んであったシンメトリーな本が目に入った。
この2冊は、ミゴトにこれからの二極化社会を物語ろう。
わたしの大好きな辻先生の「しないこと」本は
    『明日できることは、今日しない』
    ひゅ~ 思わず口笛を吹きたくなった。
“時のひと” だったホリエモンの「人生論」本には
『死を恐怖に感じるのであれば考えなければいいのだ。
      そのためには忙しくするのが最高の忘れ方だ』

・・・末期かも、この発想。
この「忙しくして忘れろ」論には呆れるというより吹き出した。
最終的には絶対避けられない瞬間がきたら、きっと発狂する
に違いない。
そんな思想が堂々と世に出る時代ということも、受け入れる
必要がある。片や「なにもするな」という発想。
NPO活動をはじめてから折につけ触れる言葉たち。
スローライフ
スローフード
ローカライゼーション

“時のひと” が大手を奮って闊歩している時代から、
訴えてきたマイナー思想が、やっと陽の目をみるときに。
ようやく欲しい本を店員さんが探し出してくれ、辻先生の
本と一緒に袋に入れてもらった。
これこそ「天と地を結ぶ」マスターナンバー日にふさわしい本だと。